子音をマスターしてネイティブもどきの発音を手に入れる

母音もそうだが特に子音の発声が全然それらしくできないのはなぜか?
知らないからだ、知らないものはできない、じゃなぜ知らないのかは
一度も教えられたことがないからだ、
ズバリ云えば中学高校でこの発声の「メカニズム」をまったく教えないからに
他ならない、100%彼らのカリキュラムの欠陥だ、というか哲学の欠陥だろう、
教えないのはそんな必要がないとでも思っているからだろうか、たぶんそうだろう
ご存じかも知れないけど、えいごは音の言語(ことば)だ、まず音がありきです、
その言語の発声のメカニズムをはなっから問題にしない、教えようとしない、
その当然の結果の「知識の欠如」のつけを払わされるのが生徒・学生ひいては
その後の俺たち大人だ、
このへんで止めておいて、書きます、

■TとDの音
まずTは舌先が決め手です、舌先を上の歯のうしろにある歯茎のところへ強く押しつけて
--そして-->破裂させるみたいな「テッ!」音を造ります、なんの「あいうえお」の音も伴わせず
にただただ「T」と意識して「テッ!」です、舌先が歯茎からパッ!と離れる瞬間にこの音が
出ます、
さてTの音が出せれば、のどの奥の声帯を意識しそこに力を込めて震わせながら
このTの音を出そうとするとこれが「D」の音になります、「ドッ!」という音を出してください
この時も「あいうえお」の音は後ろにくっつけません、
声帯を振動させるかさせないかで音は区別されるのですが、
Tは声帯を振動させないで出す、これを無声音と呼びます
Dは声帯を振動させて出します、これを有声音と呼びます
つまりTとDの違いは声帯の振動がないかあるかの違いでこのふたつの音は姉妹です
Tが姉でDは妹とでもいいますか、

■PとBの音
Pは上下の唇(くちびる)をめいっぱい閉じてリキんでからパン!と息を吹き出してはじけさせます、
ここでもあいうえおの音は出しません、「パッ!」とか「プッ!」と勢いよく出して
口の前にライターの火を置いておきそれを消すことができなきゃなりません、
そして次にT−Dの時のように声帯をリキませ震動させてPの音を出します、「ブッ!」とか
「バッ!」と、これがBの音です、同じくあいうえおの音は伴わさせません、
PとBも姉妹音です、

■KとGの音
Kの音が結構むずかしい、口は半開きくらいでいいです、説明しずらいのですが
のどの手前というか口の中の一番奥のところの上下の筋肉をリキませて閉じます、
そしてパンッ!と開くことで「カッ!」とか「クッ!」みたいな音を出します、あいうえおの音はなしで、
これがKの音です、
上にならえで、声帯を震動させてKの音を出すと、「ガッ!」や「グッ!」という音が
できます、これがGの音です、
KとGも姉妹音です、


■FとVの音
Fの音は上の歯で下の唇を噛(か)みます、噛んだままで息を強く吐いてそこから空気が
もれるかどうかやってみてください、この感じがFの音です、「フ!」ですがあいうえおの音は
出しません、声帯を震動させてFの音を造ればそれがVの音になります、「ブ!」
FとVが兄弟音です、

■THの音2種類
えいごの発音が語られる時にいつもやり玉にあげられるTHサウンドです、が、別に
難しくもないです、舌の先が少し出るくらいにして上の歯に当てます、歯をこすりながら舌を
後ろへさっとひっこめながら「サッ!」とか「スッ!」どちらでもいいのですが息をはき出します、
これがTHの音です、必ずしも上の歯をこすってひっこめるのではなくても、手抜きをして
上の歯の裏側に舌先をあてがっておくだけでもよく似た音を出すことはできます、
これを声帯を震動させずにやったのがTHREEという単語のTH部分の音、つまり「ス」です、
そして声帯を震動させてTH音を造るとTHE(ザ)の濁った「ズ」の音になります、
THの音には2種類あるわけです、

■SとZと「シュ(SH)」と「ジュ」の音
4つ一気にやっつけましょう
1)まずSの音です、
口は半開きでもいいのですが歯は上下噛み合わせて舌の先の方を上の歯の歯茎の裏側くらいへ
押し当ててリキみます、リキみながら前へ「シー!」と空気を吹き出すようにする、この時に
舌と口の上部分とで圧迫的に震えているのがわかればこれがSの音です、
2)Sの音を「シー!」と出す時に声帯を震わせればこれがZの音になります、
SとZは兄弟音です、

3)次に、Sの音を出すときにリキんで息を吹き出しながら舌を口の上部分を這わせて後ろへ動かしますと、
シー!が微妙にシュー!へと変化するのがわかりますか、これがSHの音です、実はこのSH音
はにほんごの「シ」と同じです
4)このSHの音を出すときに声帯を震わせたらJの「ジュ」という音になります、
SHとジュは兄弟音です


■チュ(CH)と「ジ」の音
えいごの「チェ・チュ(CH)」はにほんごの「チ」と同じ音です、
しまった!と云うときの「チェッ!」とやる「チ」です
これを声帯を震わせて出せば「ジ」になりますが、これもにほんごの「じ」の音と同じです

■■ここで厄介なのが「ジュ」の音と「ジ」の音が非常に紛らわしいという点です
にほんごでも地震・返事の「じ」は「ジュ」の音ですが乞食の「じ」は「ジ」なのです
えいごではタンゴの(頭でもなくしっぽでもない)中に書かれたSIやSUのスペルが「ジュ」
の音たとえば ILLUSION・OCCASION・TELEVISION・MEASURE・PLEASURE
・USUALなどみたいに、それに対し J・DJ・DG・Gのスペルは「ジ」(つまりにほんご
の「じ」)の音でたとえばJOURNAL・JUST・ENJOY・ADJUST・BRIDGE・GENTLE・
GYMなど という規則があるのでそれをヒントにする
しかし詰まるところ大事なのはそんなに神経質にならず似たようなものだとおおざっぱに
構えておきます 参考までにわかりやすい比較の例を書いておけば
VIRGIN(じ)に対してVERSION(ジュ)
MAJOR(じ)に対して MEASURE(ジュ)


■Hの音
これはにほんごとあまり変わらなさそうですが、「は」「へ」「ほ」のHは同じでいいが
「ヒ」についてはにほんごの「ひ」はシに近くなりがちなのでHITやHEATの時気をつける

■Mの音
唇を上下ぴったり合わせておいて「(ん)マッ!」「マッ!」という感じで離すとMの音
むずかしい説明は書かない

■Nの音
口は開いてないと出せないが舌で口の中の天井部分にふたをしてしまい、ヌーという感じで
空気を鼻から追い出すようにやってみる、舌でふたができていなければNの音は出せない
Nの音は鼻の音と覚える

■NG(ング)の音
舌ではなく今度はのどの奥の方を上下シャットアウトする感じで「ング」とリキんでみる、
この時も空気は鼻へ抜けていく

■Lの音
ズバリこの音がちゃんと出せるのならば、Rの音とは似ても似つかぬものだと実感できる
Lの音は強い音だと尖った音だと覚えることが大事
舌先を上の歯の裏側の歯茎へ押し当ててしかも緊張させる、これがキモ
にほんごのらりるれろは舌は当たるけれどもまったくヨレヨレで緊張がない
「える」と発声しながら「る」で舌先を歯茎に押し当て思い切りリキんで「るるる〜」と
云ってみる
しっかり歯茎を押し+かつ+舌がリキんでいなければLの音はでない、
練習するのに一番いいタンゴはLILY(百合)、リ・リー、リ・リー、とやってLの音
のクリアーさを体感する

■Rの音
実は舌の動きで出る音だと知ろう、そしてRの音は(Lの音とは違い)弱い音だ

Rの音は「母音+R」のセットで出現することがほとんどだ
HEART・FARMは「あR」、ORは「オR」、そして一番多いのがER・IR・UR
のようにあいまいな「ぁ」に続く「ぁR」の音
母音を出しながら舌先を後ろへ曲げることでRみたいな微妙な音色が生まれる
Rはどちらかといえば母音のつづきみたいなので「半母音」と呼ばれている

それとタンゴの頭にあるREみたいなパターンは舌先を曲げておきながらつづきで
イやイーの母音を出す、「り」や「りー」としか書けないけれどもそれでもこの
「り」は決して尖っていなくてぼんやりしたRィだ、
舌は曲げるがLのようにテンションはかからないでリラックスしている
練習するのにベストのタンゴはRETURNだ
2種類のRが入っている
舌先を曲げておいて(R)「イ」と出し、タ「ぁ」の母音出しながら舌をまた後ろへ反らせる(R)
そのまま延ばして+Nの鼻の音で着地、リターンとやる
もっと手軽にRの音を思い出すため、舌を後ろへ反らせておいてあいまい音「ぁ」を
ぁ、ぁ、ぁと何度も出すのもいい

■ユやウ/ワの音
ユの音は特に説明しない
ウとワの音はにほんごとは違い、唇にテンションをかけて(丸めて)「ウ!」、
(開きながら)「ワ!」とやる

そして子音の発音でちょっと難しくなるのが子音が連続しているタンゴです
いい例がSTREET、できますか?
STRでこけてしまいそうになりますよね、
実はマスターするコツはひとつひとつを区切って発声してみることです、
Sは舌先で上の歯の裏側の歯茎を圧迫して出し「スッ」、Tは舌先で強く歯茎を
ピシッ!とたたきつけるように「ツッ」、舌先を後ろへ反らせておいて
「イー」とやり「リー」と延ばし、最後にまた舌先で上の歯の裏側の歯茎を
ピシッとたたき「ツッ」、S・T・REE・Tです、REEのところ以外には
なんの母音もありません、純粋に子音があるだけです、
前のページに書いたファントムな母音を発生させないことがキモです、
ゆっくり区切って何度かやっているうちに速く一気にSTREETと云えるように
なれば発音力は相当進化したと云えます

以上です
しっかり読んでひとつひとつボチボチとマスターしようとしてみてください、
ネイティブの音声を聴くのはもちろん必要なことですが、それ以前に
音の理屈がわかっていなければいくら彼らの発音を聴いても同じような
音は出せません、
音は上にカイセツしたような理屈で自分で造り出すものです、
また、俺の説明は発音記号も絵も使わずかなり乱暴なものだろうなと自分でも
感じます、
わかりにくいことやもっと突っ込んだことが知りたいと思われたら
遠慮なく尋ねてください

なお、このような発音の理屈に興味を持たれた方は
「英語音声学入門」(竹林滋著)(大修館書店)が参考になると思う
これでもか〜って位に詳しく英語の発音が説明されています、
(俺が大学時代に教科書として使ったものでもあります)


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